学力低下 decline in academic achievement 2003 8 7

 学力低下と言っても、生徒や学生の学力低下では、ありません。
政治家の学力低下が目立つのです。
特に学力が要求される国会議員が、問題です。
 国会議員は、まず一般教養として、
政治学、法学、経済学、財政学、税制、外交、教育、環境学を知らなくては、
仕事ができません。
 昔の国会議員は、少なくとも、専門知識はなかったかもしれませんが、
「政治家の一般教養」として、知っていました。
今の政治家は、こういう「政治家の一般教養」すら知らない。
 おそらく、この8科目で、学力テストをすれば、
現在の国会議員は、3分の2は、不合格となるでしょう。
 昔の政治家は、この8科目を、政治家の一般教養として学んできたのです。
昔の政治家は、あくまでも自主的に学んできたのです。
しかし、現在の政治家は、学ぶ気持ちがないでしょう。
 今の子供が、学力低下で問題になっているのと、
同じような構造が、現在の国会議員にあてはまります。
 子供の場合、学力テストをして、その学力を把握し、対策を立てていますが、
政治家も同じです。
 政治家に、半年に1回、学力テストを実施すべきです。
そして、その学力を把握し、対策を立てる必要があります。
たとえば、財政学が苦手な政治家には、財政学の補習授業が必要です。
 こうすれば、だれでも政治家にチャレンジすることができるようになります。
政治家に当選したら、すぐに学力テストを受けて、
どの科目の学力が不足しているかを発見します。
たとえば、財政学や経済学の学力が不足しているのならば、
財政学や経済学の特訓授業を受けることで、一流の政治家になることができます。
 今のままでは、あまりに政治家の学力低下が目立ちます。
質問を官僚に作ってもらう政治家、
答弁を官僚に作ってもらう大臣、
挨拶文を官僚に作ってもらう大臣や政治家、
就任挨拶を官僚に作ってもらう大臣、
コメントを官僚に作ってもらう大臣、
さらに、官僚にすら、相手にされていない政治家、
あげれば、キリがありません。
 少なくとも、質問を官僚に作らせるのは、
また、答弁を官僚に作らせるのは、止めましょう。
これでは、まるで、大臣や政治家が、アナウンサーや俳優と同じになります。
つまり、アナウンサーや俳優でも、政治家や大臣が務まるのです。
政治家が、名誉職である時代は、終わったのです。